この記事でわかること

Q. エアコンの耐用年数は何年ですか?
A. 業務用は13年または15年、家庭用(ルームエアコン)は6年です。賃貸アパートに設置されているものは通常6年で償却します。
Q. 設備を建物と分けて償却するメリットは?
A. 設備は建物より耐用年数が短いため、分離すると初期の償却費が増えます。ただし、築古木造の4年償却では建物に含める方が有利なことが多いです。
Q. 給湯器の耐用年数は何年ですか?
A. 建物附属設備として6年で償却します。ガス・電気を問わず同じ耐用年数です。
Q. 設備を分離計上する必要はありますか?
A. 必須ではありません。購入時に一括で建物として計上し、建物の耐用年数で償却することも認められています。
Q. 設備更新費用の処理方法は?
A. 同等品への交換なら修繕費として全額経費、グレードアップなら資本的支出として資産計上・減価償却します。
設備の減価償却|エアコン・給湯器の耐用年数
4年償却の基礎 公開: 2025.01.23

設備の減価償却|エアコン・給湯器の耐用年数

賃貸物件の設備と耐用年数

賃貸アパートには様々な設備が付属しています。これらは建物本体とは別に、短い耐用年数で減価償却できます。

主な設備の耐用年数:

設備耐用年数
エアコン(家庭用)6年
給湯器6年
キッチン(システムキッチン)6年
電気設備(照明、コンセント等)15年
給排水設備15年
ガス設備15年

設備を分離計上するメリット

初期の償却費増加

設備を建物と分けて計上すると、耐用年数が短いため初期の償却費が増えます。

例:建物5,000万円、設備500万円の場合

一括計上(建物のみ・新築22年):

年間償却費 = 5,500万円 ÷ 22年 = 250万円

分離計上:

建物:5,000万円 ÷ 22年 = 227万円
設備:500万円 ÷ 6年 = 83万円
合計:310万円(初期6年間)

初期6年間は年間60万円多く償却できます。

定率法の選択肢

設備は定率法を選択できるため、さらに初期の償却を加速できます。

築古木造では建物に含める方が有利

ただし、築22年超の木造アパートでは事情が異なります。

簡便法(4年償却)を使う場合:

  • 建物:4年で全額償却
  • 設備を分離すると、設備部分は6年や15年になる

例:建物4,500万円、設備500万円の場合

建物に含める:

全額5,000万円を4年で償却
年間償却費 = 1,250万円

設備を分離:

建物:4,500万円 ÷ 4年 = 1,125万円
設備(6年):500万円 ÷ 6年 = 83万円
合計:1,208万円

建物に含めた方が年間42万円多く償却できます。

設備を分離すべきケース

新築・築浅物件

簡便法が使えない新築・築浅では、設備分離のメリットがあります。

設備比率が高い物件

店舗・事務所用途で設備比率が高い場合、分離計上で早期償却できます。

定率法を活用したい場合

設備に定率法を適用し、初期の償却を加速したいケース。

設備更新時の処理

同等品への交換(修繕費)

壊れた設備を同等品に交換する場合、修繕費として全額経費にできます。

例:

  • 故障したエアコンを同等品に交換:修繕費
  • 壊れた給湯器を同等品に交換:修繕費

グレードアップ(資本的支出)

性能向上を伴う交換は資本的支出として資産計上します。

例:

  • 通常のエアコンを高機能型に交換:資本的支出
  • ガス給湯器をエコジョーズに交換:資本的支出

設備の取得価額の決め方

物件購入時に設備価額を算出する方法:

  1. 売買契約書に明記

    • 売主と交渉して設備価額を設定
  2. 固定資産税評価額を参考

    • 評価証明書の償却資産部分を確認
  3. 再調達価格から逆算

    • 設備の新品価格から経年減価を控除

まとめ

  • 設備は建物より短い耐用年数で償却可能
  • 新築・築浅では設備分離で初期償却を加速できる
  • 築古木造の4年償却では建物に含める方が有利
  • 設備更新は同等品なら修繕費、グレードアップなら資本的支出

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