この記事でわかること

Q. 減価償却費とは何ですか?
A. 建物や設備などの資産を、使用期間(耐用年数)にわたって経費化する会計処理です。購入時に一括経費化せず、毎年少しずつ経費として計上します。
Q. 定額法と定率法の違いは何ですか?
A. 定額法は毎年同じ金額を償却し、定率法は初期に多く後半に少なく償却します。建物は定額法のみ適用可能で、設備は定率法も選択できます。
Q. 不動産投資ではどちらの方法を選ぶべきですか?
A. 建物本体は定額法のみです。附属設備は定率法を選ぶと初期の節税効果が高まりますが、築古物件では建物比率を高めることが優先されます。
Q. 4年償却の計算式を教えてください
A. 建物取得価額÷4年=年間償却費です。例えば建物5,000万円なら年間1,250万円の償却費が4年間計上できます。
Q. 償却費を多く計上するコツはありますか?
A. 土地建物の按分で建物比率を高める、築22年超の木造を選ぶ、設備を分離して計上するなどの方法があります。
減価償却費の計算方法|定額法と定率法の違い
4年償却の基礎 公開: 2025.01.23

減価償却費の計算方法|定額法と定率法の違い

減価償却費とは

減価償却費とは、建物や設備などの固定資産を、その使用期間(耐用年数)にわたって経費として計上する会計処理です。

不動産投資では、この減価償却費が節税の大きな武器になります。実際のキャッシュアウトなしに経費を計上できるため、帳簿上の利益を圧縮して税金を減らせます。

定額法とは

定額法は、毎年同じ金額を償却する方法です。

計算式:

年間償却費 = 取得価額 × 償却率(1÷耐用年数)

例:建物5,000万円、耐用年数4年の場合

  • 償却率 = 1÷4 = 0.25(25%)
  • 年間償却費 = 5,000万円 × 0.25 = 1,250万円
  • 4年間、毎年1,250万円を経費計上

建物は定額法のみが適用されます。シンプルで計算しやすいのが特徴です。

定率法とは

定率法は、初期に多く、後半に少なく償却する方法です。

計算式:

年間償却費 = 未償却残高 × 償却率

設備や機械など、初期に価値が大きく減少する資産に適しています。不動産投資では、エアコンや給湯器などの附属設備に適用可能です。

不動産投資での使い分け

資産の種類適用可能な方法推奨
建物本体定額法のみ定額法
附属設備定額法・定率法定額法(建物に含める)
構築物定額法のみ定額法

築古木造アパートの4年償却では、建物本体の比率を最大化することが重要です。設備を分離するより、建物に含めて一括で償却する方が有利なケースが多いです。

4年償却と減価償却の関係

築22年超の木造建物は、簡便法により耐用年数4年で償却できます。

  • 法定耐用年数22年を全て経過 → 22年 × 20% = 4.4年 → 4年
  • 建物取得価額の25%を毎年経費化
  • 4年間で建物価額全額を償却完了

この「4年で建物価額全額を経費にできる」という特性が、高所得者の節税に活用されています。

まとめ

  • 減価償却費は実際の支出なしに計上できる経費
  • 建物は定額法のみ、設備は定率法も選択可能
  • 築古木造の4年償却では建物比率を最大化することが重要
  • 毎年の償却費を正確に計算してキャッシュフローを予測すべき

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