4年償却の基礎 公開: 2025.01.23
減価償却資産台帳の作り方|エクセルテンプレート付き
減価償却資産台帳とは
減価償却資産台帳とは、建物や設備などの減価償却資産を管理するための帳簿です。
取得価額、耐用年数、毎年の償却額などを記録し、確定申告の際に「減価償却費の計算」として申告書に転記します。
台帳の記載項目
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 資産の名称 | 建物(アパート○○)など |
| 所在地 | 物件の住所 |
| 構造・用途 | 木造・共同住宅など |
| 取得日 | 引渡日(登記日) |
| 事業供用日 | 賃貸開始日 |
償却計算情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 取得価額 | 建物部分の金額 |
| 耐用年数 | 簡便法の場合4年 |
| 償却方法 | 定額法 |
| 償却率 | 0.250(1÷4年) |
| 年間償却費 | 取得価額×償却率 |
年度別記録
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 期首残高 | 年初の未償却残高 |
| 当期償却費 | 当年の償却額 |
| 期末残高 | 年末の未償却残高 |
台帳の作成例
条件:築25年木造アパート、建物5,000万円、2025年4月取得
基本情報シート
【資産情報】
資産名称:建物(○○アパート)
所在地:東京都○○区○○1-2-3
構造:木造2階建
用途:共同住宅(賃貸用)
取得日:2025年4月15日
事業供用日:2025年4月15日
【償却情報】
取得価額:50,000,000円
耐用年数:4年(簡便法)
償却方法:定額法
償却率:0.250
年度別償却シート
| 年度 | 期首残高 | 償却月数 | 当期償却費 | 期末残高 |
|---|---|---|---|---|
| 2025 | 50,000,000 | 9ヶ月 | 9,375,000 | 40,625,000 |
| 2026 | 40,625,000 | 12ヶ月 | 12,500,000 | 28,125,000 |
| 2027 | 28,125,000 | 12ヶ月 | 12,500,000 | 15,625,000 |
| 2028 | 15,625,000 | 12ヶ月 | 12,500,000 | 3,125,000 |
| 2029 | 3,125,000 | 3ヶ月 | 3,125,000 | 0 |
※2025年は4月〜12月の9ヶ月分
確定申告での記載方法
確定申告書の「減価償却費の計算」欄に、台帳の内容を転記します。
記載例:
| 項目 | 記載内容 |
|---|---|
| 減価償却資産の名称 | 建物(○○アパート) |
| 取得年月 | 令和7年4月 |
| 取得価額 | 50,000,000 |
| 償却の基礎になる金額 | 50,000,000 |
| 耐用年数 | 4 |
| 償却率 | 0.250 |
| 本年分の償却費 | 9,375,000 |
| 期末残高 | 40,625,000 |
管理のポイント
1. 物件ごとに台帳を作成
複数物件を所有する場合、物件ごとに台帳を分けて管理します。
2. 資本的支出は別資産として記録
リノベーション等で資本的支出が発生したら、別の資産として台帳に追加します。
3. 設備を分離する場合
建物と設備を分けて償却する場合、それぞれ別の行に記載します。
4. 証拠書類の保管
台帳とともに、以下の書類を保管します:
- 売買契約書
- 固定資産税評価証明書
- 土地建物按分の計算根拠
エクセル台帳の項目一覧
以下の項目でエクセルシートを作成すると便利です:
A列:資産番号
B列:資産名称
C列:所在地
D列:構造
E列:取得日
F列:事業供用日
G列:取得価額
H列:耐用年数
I列:償却方法
J列:償却率
K列:期首残高
L列:当期償却費
M列:期末残高
N列:備考
青色申告決算書との連携
青色申告決算書の「減価償却費の計算」に転記する際のポイント:
- イ欄(減価償却資産):建物や設備を記載
- ロ欄(取得価額):購入価格の建物部分
- ハ欄(償却の基礎):通常はロと同額
- ニ欄(本年分償却費):当年の償却額
台帳を正確に作成しておけば、転記は簡単です。
まとめ
- 減価償却資産台帳は確定申告に必要な帳簿
- 物件購入時に作成し、毎年の償却額を記録
- エクセルやスプレッドシートで管理可能
- 証拠書類とともに7年間保管が必要


