この記事でわかること

Q. 利回りと立地、どちらを優先すべきですか?
A. 節税目的の4年償却投資では、出口(売却)を考慮して立地を優先すべきです。高利回りでも売却できなければ意味がありません。
Q. 表面利回りと実質利回りの違いは?
A. 表面利回りは年間家賃÷物件価格。実質利回りは経費を差し引いた手取り収入÷物件価格です。実質利回りで比較することが重要です。
Q. 高利回り物件の注意点は?
A. 利回りが高い理由を確認してください。空室リスク、修繕費用、売却困難など、高利回りには相応のリスクが隠れています。
Q. 4年償却投資に適した利回りの目安は?
A. 首都圏の築古木造なら表面利回り8〜12%程度が目安です。それ以上は立地や物件状態に問題がある可能性があります。
Q. 立地の良さはどう判断しますか?
A. 駅からの距離、周辺の賃貸需要、人口動態、競合物件の入居率などで判断します。将来の売却しやすさも考慮してください。
利回りと立地のバランス|どちらを優先すべきか
物件選び・エリア 公開: 2025.01.23

利回りと立地のバランス|どちらを優先すべきか

利回りと立地のトレードオフ

不動産投資では、利回りと立地は一般的にトレードオフの関係にあります。

  • 立地が良い → 価格が高い → 利回りが低い
  • 立地が悪い → 価格が安い → 利回りが高い

築古木造アパートの4年償却投資では、このバランスをどう考えるべきでしょうか。

4年償却投資では立地優先

結論から言うと、立地を優先すべきです。

理由は明確です。4年償却投資は「買って終わり」ではなく、5〜6年後の売却を前提としているからです。

立地が悪いと:

  • 空室が増えて家賃収入が減少
  • 売却時に買い手が見つからない
  • 売却価格が想定を大きく下回る

節税効果を得ても、売却で損をしては意味がありません。

表面利回りの罠

物件広告に記載される「表面利回り」には注意が必要です。

表面利回りの計算:

表面利回り = 年間家賃収入 ÷ 物件価格 × 100

問題点:

  • 空室を考慮していない(満室想定)
  • 経費を差し引いていない
  • 修繕費用を無視している

表面利回り15%の物件が、実質利回りでは5%以下ということもあります。

実質利回りで比較する

物件比較には実質利回り(ネット利回り)を使います。

実質利回りの計算:

実質利回り = (年間家賃収入 − 経費) ÷ 物件価格 × 100

考慮すべき経費:

  • 管理費・修繕積立金
  • 固定資産税・都市計画税
  • 管理会社への委託料
  • 火災保険料
  • 空室損失

高利回り物件のリスク

表面利回りが15%以上の「高利回り物件」には、以下のリスクが潜んでいます。

リスク内容
空室リスク入居者が集まらず、実際の収入が少ない
修繕リスク大規模修繕が必要で追加費用がかかる
売却リスク買い手が見つからず売却できない
家賃下落リスク退去時に家賃を下げないと入居が決まらない

高利回りには必ず理由があります。

4年償却に適した利回りの目安

首都圏の築古木造アパートの場合:

エリア表面利回り目安実質利回り目安
東京23区6〜9%4〜6%
東京多摩・横浜・川崎8〜11%5〜7%
埼玉・千葉9〜13%6〜8%

これを大きく超える利回りは、リスクが高い可能性があります。

立地の評価ポイント

良い立地を見極めるポイント:

1. 駅からの距離

  • 徒歩10分以内が理想
  • 15分を超えると入居付けが困難に

2. 周辺環境

  • スーパー、コンビニの有無
  • 学校、病院などの生活利便施設

3. 賃貸需要

  • 単身者向けかファミリー向けか
  • ターゲット層の人口動態

4. 競合物件

  • 周辺の空室率
  • 新築物件の供給状況

立地と利回りのバランス判断

立地優先で考えるケース:

  • 初めての不動産投資
  • 出口(売却)を重視する場合
  • 融資を使う場合

利回り重視で考えるケース:

  • 現金購入で長期保有を想定
  • 賃貸経営のノウハウがある場合
  • 複数物件でリスク分散できる場合

4年償却投資では、出口を重視するため立地優先が基本です。

まとめ

  • 4年償却投資は売却を前提とするため立地優先
  • 表面利回りではなく実質利回りで判断
  • 高利回りには相応のリスクがある
  • 首都圏なら表面利回り8〜12%程度が目安

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