融資・資金計画 公開: 2025.01.15
借り換えで収益改善|金利交渉のポイント
借り換えとは
借り換え(リファイナンス)とは、現在の借入を別の金融機関の融資で一括返済し、新たな条件で借り直すことです。
より有利な条件に乗り換えることで、収益性の改善が期待できます。
借り換えのメリット
1. 金利の引き下げ
| 借り換え効果(残債3,000万円・残期間15年の場合) |
|---|
| 現在金利3.0% → 借り換え後2.0% |
| 月々返済額:20.7万円 → 19.3万円(▲1.4万円) |
| 年間削減額:約17万円 |
| 総削減額:約250万円 |
2. 融資期間の延長
返済期間を延長することで、月々の返済額を減らしキャッシュフローを改善できます。
3. 返済方式の変更
元利均等から元金均等への変更など、返済方式を見直す機会にもなります。
4. 金融機関との関係構築
新たな金融機関との取引開始により、将来の融資(2棟目以降)につなげられます。
借り換えのデメリット・コスト
かかる費用
| 費用項目 | 目安金額 |
|---|---|
| 繰上返済手数料 | 残債の0〜2% |
| 抵当権抹消登記費用 | 1〜2万円 |
| 抵当権設定登記費用 | 残債の0.4%+司法書士報酬 |
| 事務手数料 | 5〜10万円 |
| 印紙税 | 2〜6万円 |
借り換えの判断基準
借り換え費用を上回るメリットがあるかを確認しましょう。
借り換えを検討すべき目安
- 金利差:0.5%以上
- 残債:1,000万円以上
- 残期間:5年以上
シミュレーション例
残債:3,000万円
残期間:15年
現在金利:3.0%
借り換え金利:2.0%
借り換え費用:60万円(残債の2%)
金利削減効果:約250万円
費用控除後のメリット:約190万円 → 借り換え有利
借り換えの進め方
ステップ1:現状の確認
- 現在の金利・残債・残期間
- 繰上返済手数料の有無・金額
- 現在の金融機関との契約内容
ステップ2:借り換え先の選定
| 検討先 | 特徴 |
|---|---|
| 他の地方銀行 | 金利競争で有利な条件を引き出しやすい |
| 信用金庫 | 柔軟な対応が期待できる |
| ノンバンク | 融資期間延長に対応 |
ステップ3:金利交渉
複数の金融機関から条件を取り、現在の金融機関にも金利引き下げ交渉を行います。
ステップ4:審査・契約
新規融資と同様の審査があります。必要書類を準備し、審査を受けます。
ステップ5:実行
既存ローンの一括返済と新規ローンの実行を同日に行います。
金利交渉のコツ
交渉を有利に進めるポイント
-
複数行の見積もりを取る
- 最低3行以上に相談
- 具体的な金利提示を受ける
-
現在の金融機関にも交渉
- 他行の条件を提示して引き下げ交渉
- 借り換えより金利引き下げの方がコストが低い
-
交渉タイミングを選ぶ
- 決算期(3月・9月)前は条件が出やすい
- 金融機関のキャンペーン時期を狙う
-
取引拡大をアピール
- 預金口座の開設
- 給与振込の指定
- 将来の追加融資の可能性
交渉トーク例
「御行での借り換えを検討しています。
他行からは金利2.0%の提示を受けていますが、
御行でそれ以上の条件をいただければ、
メインバンクとして取引を集約したいと考えています。」
借り換えの注意点
1. 築古物件の評価
借り換え時にも物件の担保評価が行われます。築年数が進んでいると評価が下がり、融資額が減る可能性があります。
2. 属性の変化
借入当初から年収・勤務先が変わっている場合、審査に影響することがあります。
3. 抵当権の順位
2番抵当以降がついている場合、借り換えが複雑になることがあります。
4. 期限の利益喪失
既存ローンに契約違反がある場合、借り換えが難しくなることがあります。
まとめ
- 借り換えは金利1%低下で数百万円の削減効果
- 金利差0.5%以上、残債1,000万円以上、残期間5年以上が目安
- 借り換え費用(残債の1〜3%程度)を上回るメリットがあるか確認
- 複数の金融機関に相談し、現在の銀行にも交渉
- 決算期前など交渉タイミングを選んで有利な条件を引き出す
既存ローンの見直しは収益改善の有効な手段です。定期的に金利動向をチェックし、借り換えの機会を逃さないようにしましょう。


