融資・資金計画 公開: 2025.01.15
融資審査を通すための準備|属性改善のポイント
融資審査の仕組み
不動産投資ローンの審査では、借入人の属性と物件の担保価値の両面から評価が行われます。
築古物件は担保評価が厳しくなるため、借入人の属性が特に重要視されます。
審査で見られるポイント
借入人の評価項目
| 項目 | 審査基準(目安) | 重要度 |
|---|---|---|
| 年収 | 700万円以上 | ★★★ |
| 勤続年数 | 3年以上 | ★★★ |
| 勤務先 | 上場企業・公務員が有利 | ★★☆ |
| 自己資金 | 物件価格の20%以上 | ★★★ |
| 既存借入 | 年収の5倍以内 | ★★☆ |
| 信用情報 | 延滞・事故歴なし | ★★★ |
| 年齢 | 完済時70歳以下 | ★☆☆ |
物件の評価項目
| 項目 | 評価ポイント |
|---|---|
| 担保価値 | 路線価、固定資産税評価額 |
| 収益性 | 利回り、入居率 |
| 立地 | 駅距離、人口動態 |
| 建物状態 | 築年数、修繕履歴 |
属性改善のポイント
1. 年収を上げる
すぐにできること
- 副業収入を確定申告に反映
- 配当収入、不動産収入を申告
- 残業を増やす(給与収入アップ)
中長期的な対策
- 転職による年収アップ
- 昇進・昇格を目指す
- 資格取得による収入増
2. 勤続年数を確保
金融機関は勤続3年以上を目安としています。
| 勤続年数 | 審査への影響 |
|---|---|
| 1年未満 | 厳しい |
| 1〜3年 | 要相談 |
| 3年以上 | 問題なし |
| 10年以上 | 有利 |
転職を考えている場合
- 融資実行後に転職する
- 転職前に融資を申し込む
- 同業界・年収アップの転職なら審査に影響しにくい
3. 自己資金を増やす
| 自己資金の目安 | 融資の受けやすさ |
|---|---|
| 10%未満 | 難しい |
| 10〜20% | 金融機関による |
| 20〜30% | 受けやすい |
| 30%以上 | 非常に有利 |
自己資金の増やし方
- 定期的な貯蓄
- ボーナスの積立
- 投資信託の売却
- 親族からの贈与
4. 既存借入を整理する
金融機関は、既存の借入状況を重視します。
整理すべき借入
- カードローン、キャッシング
- リボ払い残高
- 自動車ローン(可能なら)
住宅ローンについて 住宅ローンは「良い借入」と見なされることもありますが、返済比率に影響するため注意が必要です。
5. 信用情報を改善する
信用情報に記録される内容
- クレジットカードの支払い履歴
- ローンの返済履歴
- 延滞・滞納情報
- 債務整理・自己破産情報
信用情報の改善方法
- 延滞をなくす:支払いは必ず期日までに
- 利用枠を抑える:クレジットカードの利用を控えめに
- 不要なカードを解約:使っていないカードは整理
- 時間の経過を待つ:延滞情報は5年で消える
信用情報の確認方法
- CIC:クレジットカード会社系
- JICC:消費者金融系
- 全国銀行個人信用情報センター:銀行系
各機関に開示請求することで、自分の信用情報を確認できます。
審査を有利にする書類準備
必須書類
| 書類 | 取得先 |
|---|---|
| 源泉徴収票(3年分) | 勤務先 |
| 確定申告書(3年分) | 税務署または控え |
| 預金残高証明 | 金融機関 |
| 本人確認書類 | - |
| 住民票 | 市区町村役場 |
| 印鑑証明書 | 市区町村役場 |
あると有利な書類
| 書類 | 効果 |
|---|---|
| 資産一覧(預金・有価証券・不動産) | 返済能力のアピール |
| 既存物件の収支報告書 | 運営実績の証明 |
| 事業計画書 | 投資の妥当性を説明 |
| 職務経歴書 | キャリアのアピール |
まとめ
- 融資審査は「人」と「物件」の両面から評価される
- 築古物件は借入人の属性が特に重要
- 年収、勤続年数、自己資金、信用情報が主要な審査項目
- 事前に信用情報を確認し、問題があれば改善
- 不要な借入(カードローン、リボ払い)は整理しておく
- 書類は早めに準備し、資産状況を明確に説明できるようにする
融資審査は事前準備で結果が大きく変わります。計画的に属性を改善し、審査に臨みましょう。


