この記事でわかること

Q. 現金購入と融資購入どちらが有利ですか?
A. 一概にはいえません。現金購入は金利負担がなくキャッシュフローが安定しますが、投資効率(ROE)は融資活用より低くなります。リスク許容度や投資目的によって最適な選択は異なります。節税目的の4年償却投資では、現金購入も有効な選択肢です。
Q. 現金購入でも4年償却の節税効果はありますか?
A. はい、あります。減価償却費による損益通算の仕組みは、融資の有無に関係なく適用されます。むしろ現金購入の場合、借入金利子の土地分制限を気にする必要がないため、シンプルに節税効果を得られます。
Q. どのような人が現金購入に向いていますか?
A. 十分な余剰資金がある方、リスクを抑えたい方、複数物件を既に所有していて与信枠が限られている方、相続対策を目的としている方などに向いています。特に退職金の運用先として検討される方も多いです。
現金購入のメリット・デメリット|レバレッジを使わない戦略
融資・資金計画 公開: 2025.01.15

現金購入のメリット・デメリット|レバレッジを使わない戦略

現金購入とは

現金購入とは、融資(ローン)を使わずに自己資金のみで物件を取得する方法です。

不動産投資では融資を活用したレバレッジ投資が一般的ですが、現金購入にも多くのメリットがあります。

現金購入のメリット

1. 金利負担がゼロ

融資を使わないため、金利コストが一切かかりません

購入方法5,000万円の物件(20年)
現金購入金利負担:0円
融資(金利2.5%)金利負担:約1,400万円

2. 安定したキャッシュフロー

返済がないため、家賃収入がそのまま手元に残ります

空室や家賃下落が発生しても、返済に追われることがありません。

3. 審査不要・迅速な購入

  • 融資審査を待つ必要がない
  • 売主との交渉で優位に立てる
  • 人気物件の取得競争で有利

4. 与信枠を温存できる

融資枠を使わないため、将来の投資や事業資金の借入に影響しません。

5. 精神的な安心感

借金を持たないことによる精神的なメリットは大きいです。市況変動や空室リスクに対して余裕を持って対応できます。

現金購入のデメリット

1. 投資効率(ROE)が低い

指標現金購入融資購入(LTV70%)
物件価格5,000万円5,000万円
自己資金5,000万円1,500万円
年間家賃収入500万円500万円
年間返済額0円210万円
年間キャッシュフロー500万円290万円
ROE10%19.3%

融資を活用した方が自己資金に対するリターンは高くなります。

2. 資金の固定化

5,000万円を1物件に投入すると、その資金は固定化されます。分散投資の観点からはリスクが集中します。

3. 機会損失

同じ資金で融資を活用すれば、複数物件への投資が可能です。

自己資金5,000万円現金購入融資活用
購入可能物件数1棟3〜5棟
総投資額5,000万円1.5〜2.5億円

現金購入が向いているケース

  1. リスク回避を重視する方

    • 借入による精神的負担を避けたい
    • 安定したキャッシュフローを重視
  2. 与信枠が限られている方

    • 既に複数物件を保有
    • 事業融資を優先したい
  3. 退職金の運用

    • 一括で入った退職金の運用先として
    • インカムゲイン重視の投資
  4. 相続対策

    • 現金より不動産の方が相続評価が下がる
    • 借入を残したくない
  5. 4年償却による節税が主目的

    • 減価償却費は融資の有無に関係なく計上可能
    • シンプルな運用を好む方

現金購入と融資購入の比較表

項目現金購入融資購入
金利負担なしあり
キャッシュフロー安定返済負担あり
投資効率(ROE)低い高い
分散投資難しい可能
審査不要必要
リスク低い高い
節税効果ありあり

まとめ

  • 現金購入は金利負担ゼロ、安定キャッシュフローが最大のメリット
  • 投資効率(ROE)は融資活用より低くなる
  • リスク回避重視、与信枠温存、退職金運用に向いている
  • 4年償却の節税効果は現金購入でも同じく得られる
  • 自分の投資目的とリスク許容度に合わせて選択することが重要

現金購入か融資購入かは、投資スタイルや目的によって最適解が異なります。両方のメリット・デメリットを理解した上で判断しましょう。

4年償却に最適な物件を探す

4年償却ナビでは、築22年以上の木造物件を厳選してご紹介しています。

物件一覧を見る

関連記事