4年償却の基礎 公開: 2025.01.23
固定資産税評価額の見方|建物価格の根拠として活用
固定資産税評価額とは
固定資産税評価額とは、市区町村が固定資産税を計算するために定める不動産の価値です。
土地と建物それぞれに評価額が設定され、3年ごと(基準年度)に見直されます。
不動産投資では、この評価額を土地建物の按分計算の根拠として活用できます。
評価額の確認方法
1. 納税通知書で確認
毎年4〜6月に届く固定資産税の納税通知書に、課税明細書が同封されています。
課税明細書の見方:
- 土地の評価額
- 建物の評価額
- 課税標準額(実際に税金を計算する基準額)
2. 評価証明書を取得
市区町村の窓口で「固定資産評価証明書」を取得できます。
取得できる人:
- 所有者本人
- 所有者の委任を受けた人
- 売買契約の当事者(契約書の写しが必要)
手数料: 1通200〜400円程度
物件購入を検討する際は、売主に評価証明書の提供を依頼しましょう。
評価額と実勢価格の関係
固定資産税評価額は、実際の売買価格(実勢価格)とは異なります。
| 価格の種類 | 目安 |
|---|---|
| 実勢価格(時価) | 100% |
| 公示価格 | 100% |
| 相続税路線価 | 80%程度 |
| 固定資産税評価額 | 70%程度 |
建物についても、再建築価格(新築した場合の価格)を基準に、経年減価を反映して評価されます。
築古物件の建物評価
木造建物の固定資産税評価額は、築年数に応じて減少します。
木造住宅の経年減価率の目安:
| 築年数 | 残存価値率 |
|---|---|
| 新築 | 100% |
| 10年 | 約60% |
| 20年 | 約25% |
| 25年以上 | 約20%(下限) |
築22年超の物件では、建物の評価額が最低ラインまで下がっていることが多いです。
土地建物按分への活用
按分計算の例:
- 購入価格:8,000万円
- 土地の評価額:3,500万円
- 建物の評価額:1,500万円
建物比率 = 1,500万円 ÷ (3,500万円 + 1,500万円) = 30%
建物価格 = 8,000万円 × 30% = 2,400万円
この方法は客観的な根拠として税務署に認められやすいです。
評価額が低い物件の対応
築古物件では建物評価が低く、そのまま按分すると節税効果が小さくなることがあります。
対応策:
-
売買契約書に金額を明記
- 売主と交渉して建物価格を設定
- 合理的な範囲で建物比率を高める
-
不動産鑑定を活用
- 鑑定士に建物価値を評価してもらう
- 修繕状態や収益性を考慮した評価
-
複数の根拠を併用
- 固定資産税評価額+売買契約書+修繕履歴
まとめ
- 固定資産税評価額は公的な不動産評価で、土地建物按分の根拠として使える
- 納税通知書か評価証明書で確認可能
- 築古物件は建物評価が低くなる傾向がある
- 建物比率を高めたい場合は、契約書明記や鑑定の併用を検討


