この記事でわかること

Q. 外壁塗装はいつ行うべきですか?
A. 一般的に10〜15年周期で行います。塗装の色あせ、チョーキング(触ると白い粉が付く)、ひび割れ、剥がれなどが見られたら、塗装時期のサインです。放置すると躯体の劣化につながるため、早めの対応が重要です。
Q. 給排水管の更新はいつ必要ですか?
A. 給水管は20〜30年、排水管は25〜35年程度で更新を検討します。赤水(サビ混じりの水)、水圧低下、頻繁な詰まりなどの症状があれば、早めの更新が必要です。管の素材(鉄、塩ビ等)によって耐用年数が異なります。
Q. 修繕を先延ばしにするとどうなりますか?
A. 小さな不具合が大きな問題に発展し、修繕費用が増大します。例えば、外壁の小さなひび割れを放置すると、雨水が浸入して躯体が腐食し、大規模な工事が必要になることがあります。定期点検と早めの対応が重要です。
大規模修繕のタイミング|屋根・外壁・給排水管
リスク管理 公開: 2025.01.15

大規模修繕のタイミング|屋根・外壁・給排水管

大規模修繕とは

大規模修繕とは、建物の主要な部分(外壁、屋根、給排水管など)を修繕・更新する工事のことです。

築古物件では、計画的な大規模修繕が建物の寿命と資産価値を維持するために重要です。

屋根の修繕

修繕周期

屋根材塗装周期葺き替え周期
スレート瓦10〜15年20〜30年
金属屋根10〜15年20〜30年
陶器瓦不要30〜50年

劣化のサイン

サイン状態対応
色あせ塗装の劣化塗装
苔・カビ防水性の低下塗装
ひび割れ下地の劣化部分補修または葺き替え
雨漏り防水機能の喪失早急な修繕

修繕費用の目安

内容費用目安(10戸程度)
屋根塗装50〜100万円
部分補修10〜30万円
葺き替え150〜300万円

外壁の修繕

修繕周期

外壁材塗装周期
モルタル10〜15年
サイディング10〜15年
ALC10〜15年

劣化のサイン

サイン確認方法対応
チョーキング手で触ると白い粉塗装
色あせ・変色目視塗装
ひび割れ(クラック)目視補修+塗装
剥がれ目視補修+塗装
コーキングの劣化触診打ち替え

チョーキングとは

塗膜が紫外線等で劣化し、粉状になる現象です。外壁を手でこすって白い粉が付いたら、塗装時期のサインです。

修繕費用の目安

内容費用目安(10戸程度)
外壁塗装100〜200万円
コーキング打ち替え20〜50万円
ひび割れ補修5〜20万円

給排水管の修繕

配管の種類と耐用年数

配管種類用途耐用年数
亜鉛メッキ鋼管給水15〜20年
塩ビライニング鋼管給水25〜30年
塩ビ管(VP管)排水30〜40年
ステンレス管給水40年以上

劣化のサイン

サイン原因対応
赤水給水管の腐食管更新
水圧低下管内のサビ詰まり管更新
頻繁な詰まり排水管の劣化高圧洗浄または更新
水漏れ管の破損部分修理または更新
異臭排水管の劣化洗浄または更新

修繕費用の目安

内容費用目安(10戸程度)
高圧洗浄(排水管)5〜15万円
給水管更新50〜150万円
排水管更新50〜150万円
給排水管同時更新100〜300万円

防水工事

防水の種類と耐用年数

防水種類耐用年数
ウレタン防水10〜15年
シート防水15〜20年
アスファルト防水15〜20年

劣化のサイン

サイン状態
膨れ防水層の剥離
ひび割れ防水層の劣化
雨漏り防水機能の喪失

修繕費用の目安

箇所費用目安
屋上防水50〜150万円
ベランダ防水3〜10万円/箇所

修繕判断のフロー

定期点検(年1〜2回)

劣化サインの確認

専門業者による診断

見積もり取得(3社以上)

修繕時期・方法の決定

工事実施

完了検査

修繕のタイミング最適化

同時施工でコスト削減

外壁と屋根を同時に行うと、足場代を節約できます。

外壁単独:100万円(うち足場20万円)
屋根単独:60万円(うち足場20万円)
同時施工:140万円(足場20万円で共用)
→ 20万円の節約

出口戦略との連動

売却予定がある場合は、修繕のタイミングを売却計画と合わせて検討します。

売却時期修繕の考え方
1〜2年以内最低限の修繕のみ
3〜5年後計画的に実施
長期保有しっかり修繕

まとめ

  • 屋根・外壁塗装は10〜15年周期が目安
  • 給排水管は20〜30年で更新を検討
  • 劣化のサインを見逃さず、早めに対応
  • 複数の業者から見積もりを取得
  • 同時施工でコスト削減
  • 出口戦略と連動して修繕計画を立てる

定期的な点検と計画的な修繕で、建物の価値を維持しましょう。

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