4年償却の基礎 公開: 2025.01.21
5年超売却が鉄則|短期譲渡と長期譲渡の税率差を解説
個人の譲渡所得税率
不動産を売却して利益が出ると、譲渡所得税が課されます。個人の場合、保有期間によって税率が大きく変わります。
| 区分 | 保有期間 | 税率(所得税+住民税) |
|---|---|---|
| 短期譲渡所得 | 5年以下 | 39.63% |
| 長期譲渡所得 | 5年超 | 20.315% |
その差は約2倍。4年償却で節税しても、5年以内に売却すると利益の約4割を持っていかれます。
「5年超」の判定基準
注意すべきは、5年の起算点です。単純に購入から5年ではありません。
判定基準:売却した年の1月1日時点で5年を超えているか
例えば、2024年3月に購入した物件を2029年2月に売却すると、2029年1月1日時点ではまだ5年未満。短期譲渡所得が適用されます。
確実に長期譲渡にするには、購入年から数えて6回目の1月1日以降に売却する必要があります。
4年償却との組み合わせ
4年償却スキームでは、5年目に償却が終了します。5年目以降は経費計上できる償却費がなくなり、キャッシュフローが悪化します。
理想的なスケジュール:
- 1〜4年目:減価償却で節税
- 5年目:キャッシュフロー悪化を受け入れる
- 6年目以降:長期譲渡所得で売却
5年目の1年間は「我慢の期間」と割り切る必要があります。
譲渡所得の計算
売却時の課税対象は「売却価格−取得費−譲渡費用」です。減価償却した分だけ取得費が減るため、売却益が大きくなります。
償却で得た節税メリットの一部は、売却時に「精算」されると理解しておきましょう。それでも税率差を活かせば、トータルでプラスになります。
次回はデッドクロス対策を解説します。


