この記事でわかること

Q. 法人で購入するメリットは何ですか?
A. 役員報酬との損益調整が柔軟にできること、経費の範囲が広いこと、売却時に短期・長期の税率差がないこと、複数物件の損益通算ができることなどがメリットです。
Q. 法人税率は個人より有利ですか?
A. 法人税等の実効税率は約25〜35%で、個人の高所得者(最大55%)より有利です。ただし法人住民税の均等割(年間約7万円)は赤字でも発生します。
Q. 資産管理会社の設立費用はいくらですか?
A. 合同会社なら設立費用は約10万円です。維持コストとして税理士顧問料や法人住民税などで年間20〜30万円程度かかります。
Q. 新設法人でも融資は受けられますか?
A. 新設法人は融資審査で不利になります。代表者個人の資産背景や他の事業実績が審査されます。個人で1〜2棟の実績を作ってから法人化するのが一般的です。
Q. 個人所有の物件を法人に移せますか?
A. 可能ですが、個人から法人への売却となるため譲渡所得税が発生します。移転コストを考慮すると、最初から法人で購入する方が効率的な場合が多いです。
法人での4年償却|役員報酬調整と組み合わせた節税スキーム
4年償却の基礎 公開: 2025.01.19

法人での4年償却|役員報酬調整と組み合わせた節税スキーム

法人所有のメリット

法人で築古木造アパートを所有すると、個人とは異なる節税戦略が可能になります。

主なメリット:

  • 役員報酬との損益調整が柔軟
  • 経費の範囲が広い(交際費、出張費など)
  • 売却益の税率が一定(個人のような短期・長期の区分なし)
  • 複数物件の損益を通算できる

役員報酬調整スキーム

法人の節税で最も効果的なのが、役員報酬との組み合わせです。

例:利益1,500万円の法人

  • 償却前利益:1,500万円
  • 減価償却費:▲1,250万円
  • 課税所得:250万円

法人税等の実効税率は約25%。個人の高所得者(税率55%)と比べて大幅に有利です。さらに利益が圧縮された分、役員報酬を抑えて社会保険料を削減することも可能です。

法人設立のタイミング

すでに個人で高所得がある場合、不動産投資用の法人(資産管理会社)を設立するのが一般的です。

  • 合同会社なら設立費用10万円程度
  • 維持コストは年間20〜30万円(税理士顧問料、法人住民税など)
  • 個人の所得が900万円を超えたら法人化を検討

法人所有の注意点

法人にもデメリットはあります。

  • 赤字でも法人住民税(均等割)約7万円が発生
  • 社会保険の加入義務
  • 融資審査で法人の実績が問われる
  • 物件を個人から法人に移す際に譲渡所得税が発生

特に新設法人は融資のハードルが高くなります。個人である程度の実績を積んでから法人化するのが現実的です。

次回は個人と法人の選び方を解説します。

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